アシックス ゲルトラブーコ asics GEL‐TRABUCO
TJG813 GEL-TRABUCO 11-WR 12,600円(税込)
おすすめ度:
Impression ( ウリさんの使ってみた感想・・・)
アシックスのトレイルランニングシューズの定番。
「ザ・ ベーシック」な優等生シューズ!最初の一足?
色々なアウトドア用シューズをリリースしており、それらは日本にはほとんど紹介されません。
このゲルトラブーコも以前は欧米仕様?の細い足型で、イマイチでしたが
モデルチェンジのたびに性能も向上。
現在日本でリリースされているバージョンは、履きやすい高水準のトレランシューズになっています。
レース仕様のゲルフジに対して、オールラウンダー向けの厚底設計で重量はやや重め( 片足400グラム)
しっかりしたつくりで安定性に考慮したアイテムです。
この”シューズインプレッション”でご紹介している各社のシューズは、どれもこれもとても個性的です。
わかってしまうぐらいです。 尖ったコンセプトでつくられているので特徴がズバ抜けているんですね。
一方、このトラブーコ、何が突出しているわけではなく平均的によくできたシューズです。
まず履き心地。 ロード用のランニングシューズと比べて違和感がありません。
アシックスのベストセラーGT-2130 NEW YORKに近いフィット感です。
天狗道なんかの岩場の下り坂を激しく攻めるような使い方だと、私の足にはゆとりがありすぎ、
シューズの中で足が泳ぎ気味なのとちょっとアッパーの補強部分の素材が硬いかな・・・と思われます。
このあたりは個人差と好みがあるでしょうけれど、タイトめにシューレースをしめあげた時に
しなやかなフィット感が得られるともっと良いですね。
ゆっくり長時間履くのには特に問題なく、快適です。
ソールのクッションは硬すぎず柔らかすぎず、薄すぎず厚すぎず。
・・・・・という方にはベストです。
グリップ性はモントレイルほど強力ではありませんがダートに強いパターンで不満はありません。
ソールのゴム質に籾殻が混入されたウエットグリップ素材を使っています。
( これはアシックスのマラソンシューズによく採用されており雨の日のアスファルト路面や給水所で、
ピタッと着地できるスグレもの)
スポーツメーカーらしく、プレートがソールの前足部分まで配置され、岩場での突き上げ感を緩和しつつ、
足とシューズの屈曲を妨げないように絶妙にくりぬいてあります。
コンチだと曲がりにくいのが、長時間履いて疲れた時にストレスになる時があるんですが、
トラブーコは適度に曲がってくれます。
ソールのしなやかさは、足が路面に接地するフィーリングに関係してきます。
本格的な登山靴は靴底が曲がらないほどガチガチに硬く、足首は深い。
重い荷物を背負った登頂、積雪期の山は足を固定しサポートした方が疲労は少なく安定するんです。
トレイルランニングの場合、岩場や凸凹路面を走りますので足裏の感覚がわかりにくい程、
シューズが硬かったり、厚かったり、中敷がフワフワしすぎていると
足を運ぶコントロールが効きづらくなります。
路面状況と走るスピード、技術の有無・・・といった個人差と好みで、
どのシューズがベストかは評価しづらいですが、
踵に大型のゲル(クッション材)が入っており、着地した時に効いているのがわかります。
メッシュのアッパーなのに雨が染みないとか、堅牢なつくりも水準以上で合格点。
シューレースを格納するポケットがタンについているのも楽しい。
(私はコードロックを使用して紐をとめているのでポケットを使っていないのですが)
デザインは大人しいまとまった感じで質実剛健。
一見するとオッサン向きのウォーキングシューズに近いダサさ加減です。
もうちょっと派手でカラフルな方がトレイルランニングの気分に合うんですけどネー。
こんな人にお薦め
シューズをあれやこれやたくさん買うつもりが無い人に。。。。。これ一足!
これといって欠点のない、コストパフォーマンスに優れた飽きがこないモデルです。
コースの状況がよくわからない時に、何を履くか迷ったら、とりあえずチョイスするには最適です。
ちょっと重いですが、ロードからダートまで走れるし、長距離長時間にも良し、疲れにくい優れた設計です。
ニューバランスのスニーカーで”トレイル対応”みたいなアイテムがあります。
あれは日常履きの延長上路線で山に必要となる性能を搭載したもの・・・だと思います。
トラブーコもロードのランニングシューズをベースにトレイル向けの本格的な性能を搭載したシューズです。
だからハードルが低く、初心者でも上級の人でもスッと履けます。
体験できないわけですよね。
いろいろ履き比べてみるとトレイルランニングの楽しみが拡がりますよ!