サロモン XTウイング    SALOMON XT-WING

サロモン.JPG  XTウイング 15,645円(税込)

おすすめ度:☆☆☆

サロモン

スキーやスノーボードなどのウインタースポーツ用品で有名なフランスの会社。
企業のヒストリーは紆余曲折があるようで、詳しくはWikipediaで検索してみて下さい。
90年代後半に1度トレッキングシューズの販売を開始しているのですが、
会社のゴタゴタで一時マーケットから消えています。 
私は当時、各社トレッキングシューズのモニターをやっていまして、
ここの“クロスハイキング”というシューズが最高に素晴らしい出来で、
山歩きにダントツに優れていたのを鮮明に記憶しています。
 
そんなサロモンが日本市場に復活し、トレイルランニングカテゴリーをリリース。
2008年に華々しく登場したXTウイングには大注目! ものすごく期待! 
 
販売店がメチャ少ないので捜しまわって、ICI石井スポーツにて購入しました。
 
 
Impression ( ウリさんの使ってみた感想)
新次元のセィフティモデル。 楽しいハイテクノロジー満載。 
サロモン シューレース.JPG
 
機能的デザイン 
「ガンダム入っているな・・・」と感じます。
日本のロボットアニメのような未来的ハイテク感覚!
 
ストラップをぐいっと引っ張り上げるだけで締める事のできるクイックレースシステム!
 
便利!楽しい!ワンタッチで常に全体を程よくしめあげる仕組みです。
元々スキーブーツ、ビンディングのメーカーですので、一味違う特徴です。 
履き心地も広すぎず狭すぎず、私の足にフィットします。 
 
ただ、かかとがちょっとユルイかな・・・。紐靴だと締め方で、かかとのフィット感は解消するんですが
クイックレースは細かい調整があまり効かないんで、部分的にホールドを強くできないのです。
 
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 立体構造のシャーシを組み込んだソール
安定性とクッションを両立させ、自然道での突き上げを緩和する、、、という構造。
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ものすごく下りに強い! 
荒れた岩場を飛び降りるように走っても、ビタッと着地できます。 
通常は転ばないように足裏全体でスリ足気味に地面に着地するんですが、
XTウイングだと踵からバーンと着地しても平気。 
 
足の土踏まずからかかと周りがブレずに安定して着地する構造は比類なき次元。 
 最強! ロックガーデンを走りまわっても安心でした。
 
ソールのグリップ性能や補強のプロテクションもバッチリです。
 サロモン 下りに強い.JPG
 
ロードでの違和感・・・
 
「ロードからトレイルまで飛ぶように駆け抜ける事ができます」 とのメーカーのキャッチコピーなんですが、
実際アスファルトで走ってみると「立体構造のシャーシ」がガチッとしているので
足の裏に部分的に硬さを感じます。
ACSと銘打ったクッション構造は、路面に着地するごとにかかとのクッションの沈み込みを体感。 
舗装路の硬い路面で、スピードを出して走るには変形と反発が極端すぎるかな。 
足にマシンを装着している感覚。シューズの重量も重め( 390g )
 
「モビルスーツか!」と、突っ込みを入れたくなる履き心地です。 
好みの問題だと思いますが、やはりトレイルでの使用に重点をおいて開発してあるのでしょう。
 
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こんな人にお薦め
個性的なシューズですので、これ1足で万能に使うよりも、2足目、3足目として比較しながら
使い分けると良いでしょう。 妻と愛人みたいに・・・ 
 
悪路を長時間アグレッシブに攻めるような走りには最高!
須磨アルプス、荒地山、住吉谷・・・・谷間の石だらけのガレ場を突っ走る!
 
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(岩場は危険なので極力走らない方が安全ですが・・・)
チンタラゆっくり走るには、六甲山のロケーションでは優れた機能をもてあましてしまうシューズではあります。
 
ロードでの違和感を指摘しましたが、ガタイのデカイ体重がある人や、強靭な脚力の人には、
これぐらいガッチリしていた方がいいのかもしれません。