
六甲山マラソンPART-1 ( 摩耶山RUN )
信仰の山でストイックに修行☆トレーニング
摩耶山( まやさん)は兵庫県神戸市灘区、六甲山系のと真ん中に位置する標高698.6mの山。
「摩耶山はどう登ってもシンドイ」「どこから登ってもシンドイ山や」
「低いのに・・・山頂がそこに見えているのにハード。」
などと先人、漢文にも謡われています。
六甲縦走では須磨をスタートして蓄積した疲労に摩耶山の天狗道、稲妻坂から掬星台への登り勾配が最難関とされます。
疲労のピークに気合を入れて挑む山なのです。
阪急王子公園をスタートして、青谷道を直線的な登攀ルートで1時間以内に山頂に辿り着く六甲山トレイルランニングクラブのトレーニング「六甲山マラソン」をご紹介します。
マラソンといっても直線距離では、4キロ弱なのですが、徒歩で2時間、チンタラ走りでは1時間ではとうてい無理なのです。バリバリのアスリートでも頑張って走って40分かかります。
がっつり上り結構脚にきます。
このコースはフルマラソンの追い込み練習や仮想<富士登山競争のシュミレーションに実施しています。
上り坂は呼吸が乱れ、脚がパンパンに張り動かなくなり、肩も凝ります。
全身筋肉痛 耐性をつけられます。
下り坂は ひざや 腰 胃が揺れる・・・スピードコントロールで心拍があがり、ダメージを受けやすい。
まじめに走ればヘロヘロになって燃え尽きるコースです。
( 誰でもいける ) おせっかいアクセス案内
阪急王子公園駅下車。 東口西口いずれの改札から出てもOKです。山側(北)方向へ。
山道には頂上までトイレがありません。駅か公園で済ませましょう。
ゴールの摩耶山頂まで登り一辺倒ですから覚悟してください。
赤坂通を渡り、山に向かって北へ
思わず"フリーランごっこ"をして遊びたくなる児童向けの遊具が公園に。
住宅街をズンズン進みバス道を横断しましょう。
消防署の横からアプローチするとわかりやすいです。
法雷會館 城の下通三丁目あたりから山道入り口に入ります。
このあたり大声を出して歩く登山の人が多いのか、あちこちに「話し声は小さく」と書かれた住民の皆様の注意書きが・・・・・
わかりにくい場合は青谷川の右岸側道(狭い)を進むと迷わないでしょう。
左手にあるジュースの自動販売機に注目。
ここ以降は頂上まで水分補給できませんので、必要ならば買いましょう。
このあたりまで駅から15分程度にたどり着かないと1時間以内に頂上にゴールするには、 タイトなペース配分になります。
登山道入り口は神戸の街を見晴らしの良いちょっとしたビュースポット。
左手側に茶畑が現れます。神戸では珍しい茶園「静香園」
静岡や宇治のような、茶の栽培は神戸では珍しい。
「南無不動明王」の赤い幟が列をなしており信仰の山を感じます。
あけぼの茶屋を中心とした卓球場や早朝登山記帳所。
あけぼの茶屋が営業しているのは見たことがないので、あてにしてはいけません。
早朝ハイクの人たちが立ち寄る「つくばね寮」。( 神戸つくばね登山会)
つくばね登山会って何やねん・・・と調べてみたら JWAF 日本勤労者山岳連盟 これの下部団体がつくばね山の会で1960年発足、現在では全国に650団体、25,000人の会員が入会しています。。。。。JWAF(労山)は、主として地域・職場・学校で作られている山岳クラブの団体加盟で構成されています。
各クラブは、その所在地によって、全国47都道府県毎に組織されている地方連盟に所属しています。登山をスポーツ文化として登山の発展を目指す集まりのようですね。
うーむ。こういう組織って肥大化すると権力闘争や利権が絡むようなことが起こるかと思いますが大丈夫なんでしょうか。

舗装道路が終了し、ここからやっと地道。いきなり急な登り坂が連続。

20分ほど階段を登り続け、ケーブルカーの駅、上野道との合流点に至る。
旧天上寺は、昭和51年1月30日、賽銭泥棒の放火による大火で14の堂塔がすべて焼け落ちたという。(調べてみましたが確かなソースはありません。)


かつての参詣道、その階段も今は荒れた箇所が多い。
登るほどに緑が深くなり、幽玄な雰囲気が漂う。
体から滝のように汗だくになりながら、階段地獄をひたすらダッシュで駆け上がる。
この急な石段を上がっていると、左手側に「旧摩耶の大杉」の案内表示が目に入ります。
これは神木なのでスルーしてはいけません。
六甲山TRCではタイムトライアル中でもご挨拶をかかさないようにしています。
わき道に入っていくと、すぐに巨大な杉の木の雄姿が目に飛び込んできます。
初めて見る人はびっくりするような大木です。
幹周り8mもある六甲山随一の大木であったと恩われます。昭和44年に発刊された「神戸の名木(公園局緑化協会編 兵庫新聞社発行)」によると、約200年前に摩耶山一帯で起きた大水害で奇跡的に生き残ったため、その生命力に驚いた人々は、神霊が宿っているに違いないと「大杉大明神:としてあがめたと記載れています。また同書によると樹齢は千年とも記されており、その威風堂々とした姿に圧倒された様子が伺われます。この「摩耶の大杉」は残念ながら、昭和51年の旧摩耶天上寺の大火災の後、火を被ったことが原因で、徐々に樹勢が衰えて枯死してしまいました。
幾星霜の時を行き続け、移り変わる歴史の変遷を見続けてきたこの大杉の姿は、枯死してもなおその存在感を人々に印象づけています。
確かに根元は傷んでいます。でも枯死しているようには見えないんですけど・・・・
何年か後に倒れてしまうのでしょうか。もし私が生きている間に伐採されるようなことがあるならば、ぜひ立ち合いたいものです。
崇高で偉大。畏敬してしまうようなオーラが木から出ています。
パワースポットなのです。
更に、急な石段を少し登って、もうすぐ頂上?。
史跡公園(旧境内)に到着。まだ頂上ではありません!
もうひと頑張り。
史跡となった旧境内を抜け、道は尾根コース(左)と森林浴コース(右)に分岐します。
どっちでも距離、登り勾配にはそんなに差がないのです。景色も良くないし。
どちらかというと尾根コースをおすすめします。
摩耶山の純粋な山頂(三角点)と天狗岩を経る奥之院跡のすぐ上には天狗岩がある。この大岩には、摩耶山の僧によって山中に出没する天狗が封じ込められているのだといいます。
摩耶山
六甲山系の中央部にあり、神戸市灘区の市街地に突き出た山である。
摩耶山という名は、弘法大師が釈迦の生母・摩耶夫人の像を祭ったことから付いたそうです。
また、掬星台という名の由来は、先人が満天の星空があまりにも美しく、「手を伸ばせば星が掬(すく)えるようだ」と言ったところから来ているそうです。
さて、一息ついて、これからどうするかなー?一番楽なのはオテルドマヤでお風呂に入って、ロープウェイとケーブルで下山するパターンです。
この続きは 六甲山マラソンPART-2( 黒岩尾根) へ。